お酒の依存症

お酒の飲み過ぎは、肝臓の細胞を壊し肝硬変に進行したり、脳の萎縮が進んだりします。若年性の肝硬変(20~30代で発症)から死亡する症例を沢山有ります。飲み過ぎor依存症になると専門医に診察を受けることをオススメします。しかし、自分本人は依存症と分からず、家族や友人に指摘される事が多いようです。肝硬変まで進んで、病院にかかったときに予後不良(余命わずか)であることがあります。

お酒を飲むことにより影響を受ける検査項目があります。主に肝機能障害を検査します。

  • AST(GOT)
  • ALT(GPT)
  • γ-GTP

ASTやALTは肝細胞で存在している酵素です。ASTは、骨格筋や心筋、赤血球の中にも存在しています。肝細胞だけに存在しているわけではありません。ALTはほぼ肝障害に関係ある酵素だと覚えておくといいと思います。

γーGTPは、アルコールと関係があり毎日飲酒している人は徐々に上昇してくる酵素です。飲酒量によって高値になります。アルコールの飲み過ぎ、依存症の判断の基準になります。アルコールを飲まなくても非アルコール性脂肪性肝炎でもγーGTPが高値になることが知られています。

AST、ALT、γ-GTPは他の疾患でも上昇する酵素(逸脱酵素とも呼ばれます)ですので、問診でお酒を飲んでいてるという情報を得て、判断することができます。

アルコール常飲者・依存者は、病院にアルコールを飲んで来院されることが結構あります。アルコール臭する場合、血中のアルコール濃度を測定することもあります。呼気中でアルコール濃度を測定することもできますが、血中アルコール濃度を測定する方が、体内にアルコールが存在しているということになりますので確実です。

その他に検査は、TG(中性脂肪)、UA(尿酸)を測定することもあります。お酒を飲む量が多いほどTG(中性脂肪)、UA(尿酸)が高いことが多いです。

少しの晩酌程度お酒を飲むのは、構わないとおもいます。しかし飲み過ぎは確実に飲酒者の人生を壊したり、最悪死に至ることもあります。お酒との付き合い方を考えることが必用ですね。一人では解決できないという方は、病院で相談するか、断酒会に参加するといった方法があります。

検索サイトで断酒会はを調べるか、下記の全日本断酒連盟にアクセスしてみてください。

参考サイト:厚生労働省
      全日本断酒連盟
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