主な臨床検査の検査方法について解説します。これから書いていく内容の中に略語や方法名がでてくるのでまとめて書いておきます。これって何のことだっけ?という時、この一覧から確認してみてください。
現在使用されない方法や、このサイトで使用しない方法は省いています。
アルファベット、和名の順番に書いてあります。
CF法(補体結合反応)
保体が抗原抗体複合体に結合し、溶血素と共同して溶血反応を起こす性質を利用したウイルス抗体価測定法。
溶血反応を見て献体中の交代を検出する方法です。溶血を阻止する血清希釈倍数を補体結合抗体価とします。
EIA法(酵素免疫測定法)
抗原抗体反応を利用し酵素を標識物質として主に呈色反応の吸光度により濃度を測定する方法。
その他に、CLIA法、CLEIA法、ECLIA法がありますが、基本原理は同じです。
詳しくは別ページで解説します。
FA法(蛍光抗体法)
目的とする抗原を蛍光色素で標識した特異抗体と反応させ、蛍光顕微する方法する方法。
抗核抗体検査に利用されますが、機会があれが解説します。
HI法(赤血球凝集抑制反応)
赤血球凝集能があるウィルスに感染し、その抗体があれば凝集反応が抑制される反応を応用した測定法。
CF法より感度が高いですが、赤血球凝集能が有るウィルスでしか検査できません。
LAMP法
遺伝子のある領域に固定して、核酸増幅をして標的遺伝子の配列を調べる方法。
PCRと同時に話題になる検査法ですが、話題になる検査法ではないかもしれません。
NT法(中和反応)
ウィルスの存在する検体血清を作用させ細胞培養を行い、細胞変性の有無から中和できたか調べる特異性の高い検査。
時間がかかりますのでウィルスの型を判定するときに使います。
PA法(粒子凝集反応)
ゼラチン粒子に病原体の抗原を結合させ、検体血清を反応させる。
検体血清に抗体があれば凝集反応が起きます。
PCR法
一本鎖のDNAを元にして、DNA鎖を合成しDNAを増幅させます。
目的としたDNAを増幅させることで検査、検出させる方法です。
RT-PCR
RNAを逆転写酵素(RT)によりDNAを合成し、PCR反応を行います。
RNAを間接的に増幅させ検査、検出する方法です。
電極法
特定のイオンに反応する電極と、比較電極の間に生じる電位差によって濃度を測定する方法。
主に、血糖(GLU)、乳酸、電解質(Na、K、Cl)、Ph、O2、CO2を測定するのに使用します。
比色法
測定する物質や、その反応物質を発色させて溶液の色の濃さから濃度を求める方法。
色が薄ければ、測定物質は低く、濃度が濃くなるほど測定物質が高いと見た目でも分かる方法です。
測定法は、これら以外にも有ります。興味があれば調べて見るといいかもしれませんね。これらを覚えておけば、応用したものなので覚えやすいと思います。病気を解説する上で必要であれば、追加していきます。